今回は、ニッカウヰスキーのスーパーニッカです。
ニッカウヰスキーの中の位置付けとしては、ブラックニッカシリーズに対して価格帯はワンランク(2024年10月にニッカフロンティアが発売されると、2ランク)上の、ブレンデッドウイスキーです。
ニッカウヰスキー創業者の竹鶴正孝氏が、妻のリタさん死後に哀悼の意を込めて生み出したスーパーニッカ。1962年に発売し、発売当初の味に若干の変更が加えられ今に至るようです。
なお、ブラックニッカスペシャル同様日本のメーカーという事で便宜上「ジャパニーズ」のタグを設定しております。しかし、日本洋酒酒造組合の定めるジャパニーズウイスキーの定義には当てはまっておりません。商品ページにも”当商品には、一部輸入原酒を使用しています”と明確に記載されています。
商品の説明・特徴
公式サイトはこちらより。
細かい商品の説明というよりは、このウイスキーが生まれた背景やストーリーにスポットライトを当てた構成になっていると感じました。
ウイスキーは嗜好品です。どのような技術・製法で作られているのかを知る事も大事ですが、個人的には作り手がどのような思いで作ったのかという背景も、同じくらい大切な情報だと思います。
その意味では、竹鶴政孝氏のリタさんへの想いが込められたウイスキーという誕生背景は、凄く意味のあるものだと感じました。もし竹鶴氏が先に亡くなっていたら、このスーパーニッカは存在しなかったかもしれません。
キーモルト
余市モルトが使われているのかな?と思いますが、公式サイトには明確な記述はありませんでした。
価格と入手性について
価格
本記事を作成している2024年9月時点では、実売価格は税込3,000~3,500円の間という所でしょうか。普段どの価格帯のウイスキーを常飲しているかは人によると思いますが、個人的には3,000円を超えると気軽に試しやすいとまでは言えないかな?という印象です。
同価格帯には、スコッチであればジョニ黒・日本のメーカーであればサントリーのスペシャルリザーブが競合する製品として挙げられます。
入手性
悪くはないが、近所のスーパーには取り扱いがありませんでした。大手チェーンの酒屋さんに行けば、ほぼ確実に購入できる印象です。
スーパーニッカあれこれ
発売は1962年10月。宮城峡蒸留所が出来る前から発売されているのは、驚きました。
飲んでみた感想と美味しかった飲み方
ストレート
これぞニッカウイスキーという、蜜のような甘味と程よいスモーキーな余韻を楽しむことが出来ます。個人的には、アルコールのヒリヒリ感も殆ど気になりませんでした。
ロック
ストレートの時よりも、甘みを強く・スモーキーさは感じにくくなった印象です。加水されることで、味に広がり・深みが出たように思います。ストレートだと若干アルコールがキツいと感じる人でも、ロックなら丁度良く飲めるのでは無いでしょうか?
決してリーズナブルではありませんが、それでもこの価格帯のロックがここまで美味しければ家飲みには最高だと思います。
ハイボール
ウイスキーとソーダは1:3で作っています。
カフェグレーン由来であろうニッカウイスキー独特の甘みは、ハイボールでもしっかり残る印象です。ただ、どうしても薄まるのは否めません。
このニッカ独特の甘みをしっかり味わいたいのであれば、ロックやストレートの方が良いと感じました。ハイボールならブラックニッカスペシャルでも十分かな?という印象です。
美味しかった飲み方順
- ロック
- ストレート
- ハイボール
順番としては1~3ですが、ロックとストレートは僅差。逆にハイボールは、個人的には2段階くらいランクが落ちる印象でした。ウイスキーとソーダを1:1.5くらいまで濃くしたら、評価は変わるかもしれません。
まとめ
味の印象は、ブラックニッカスペシャルと近いスーパーニッカ。どちらも「これぞニッカウヰスキー」という味わいだと思います。今度、ストレート・ロック・ハイボールそれぞれの飲み方で、ブラックニッカスペシャルと飲み比べをしてみたいと思います。
- 味の満足度:8/10 (ニッカウイスキーの味をしっかり楽しむことが出来ます)
- 入手性:9/10 (十分購入しやすいです)
- また購入したいか:8/10 (常飲しやすい価格帯でこのクオリティ、文句なしにリピートです)
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