今回は、ジョニーウォーカーグリーンラベルです。15年以上熟成したモルトウイスキーのみで構成された、ブレンデッドモルトウイスキー。
近年の国産シングルモルトウイスキーの値段を考えると、ゼロが一つ足りないのでは?と錯覚するほど良心的な価格のジョニーウォーカーグリーンラベル。ディアジオ社だからこそ作れる一本なのかな?と感じました。
商品の説明・特徴
公式サイトはこちらより。
“スコットランドでつくられたシングルモルトのみを使用して15年以上熟成されたブレンデッドスコッチウイスキー。自然風土由来の特徴的なフレーバーと完璧なバランス。”
と記載されています。スコッチの自然風土由来という事で、しっかりとしたスモーキーさがある事が伝わってきます。
キーモルト
キーモルトという単語こそ使われていませんが、蒸留所の名前が4つカートンやラベルに記載されています。この4つの蒸留所の原酒しか使われていないのか、代表的な4つでそれ以外にも使われているのかは、公式サイトでは分かりませんでした。以下すべて、ディアジオ社が所有する蒸留所です。
- タリスカー (アイランズ)
- リンクウッド (スペイサイド)
- クラガンモア (スペイサイド)
- カリラ (アイラ)
タリスカーとカリラは自宅にありますが、リンクウッドとクラガンモアはバーで飲んだことがあるのみです。クラガンモアは、軽やかな口当たりが好みだった印象です。
価格と入手性
価格
記事作成時点(2024.11)では、Amazonで税込6,300円程度でした。絶対値として1本6,300円というのは、おいそれと購入できる価格では無いです。
ただ、シングルモルトとブレンデッドモルトの違いはありますが、サントリーetc国産のモルトウイスキーが12年表記で16,000円程する事を踏まえると、非常にお求めやすい価格設定だと思います。
入手性
大手酒販店に行けば、ほぼ間違いなく陳列されているイメージです。Amazonでも売り切れている事はなさそうです。入手性は良いと思います。
飲んでみた感想
ストレート
蒸溜所の熟成庫の中の様な樽の香りを、しっかりと感じます。樽感は強いと思いました。バニラの様な甘い香りと、磯のような潮っぽい香りもあります。
味を一言で表現するなら、スモーキーな塩キャラメルというイメージでしょうか。
バニラ・バターのような濃厚な甘さと潮っぽさが、7:3くらいで混ざっているイメージです。そこに、後半からスモーキーさが折り重なってくる、かなりしっかりした味のウイスキーだと思いました。
ロック
冷やされる事で、ストレートに比べて甘みが抑えられて、その分スパイシーさが強調された印象です。ストレートは甘塩っぱいだったのが、ロックは塩っぱスパイシーというイメージ。
氷が溶けて加水されると、ストレートの時に感じた濃厚さは薄れて、良くも悪くもサラッとしました。個人的には、飲みやすくなったので良いと思います。
ハイボール
ストレートやロックの時に比べて、スモーキーさ由来の?渋みが強くなった印象です。口に含んだ瞬間甘みは感じず、渋く僅かに塩っぽい感じです。スパイシーさは、殆ど感じなくなりました。
余韻がいつまでも残る感じはなくて、スパッと切れるので食事と合わせても美味しいと思います。この価格帯のハイボールを食事中に飲むのは、だいぶ贅沢な気はしますが。
個人的には、ハイボールはそこまで好みと感じませんでした。
美味しかった飲み方順
- ストレート
- ロック
- ハイボール
飲み応えのある順で上記としました。ストレートとロックは、日によって順位が入れ替わるくらいの差しかなかったように思います。
まとめ
シングルモルトではありませんが、味・価格ともに極めて優良なモルトウイスキーだと感じました。15年熟成以上のモルトウイスキーをこの価格で飲むのは、このご時世ほぼ不可能に近いレベルです。
対抗馬としては、先日飲んだアイラジャーニーでしょうか?同じブレンデッドモルトで価格帯も近いアイラジャーニーと飲み比べをしてみたら、それぞれの特徴がより浮かんでくるかもしれません。
- 味の満足度:8/10 (塩っぽさと甘味のバランスが絶妙です)
- 入手性:8/10 (大手酒販店に行けば普通に売っています。ネットでも可)
- また購入したいか:10/10 (自宅で飲むモルトウイスキーの筆頭になる予感です)
コメント