シーバスリーガルミズナラ12年を飲みました

スコッチ

シーバスリーガルという製品については前回のシーバスリーガル12年の記事である程度学習した(つもり)なので、今回はミズナラについて勉強してみたいと思います。記事後半は、いつも通り飲んでみた印象・感想を。

商品の説明・特徴

公式サイトはこちらより。

公式サイトによると

”日本限定発売の特別なスコッチウイスキー”

”シーバスリーガル ミズナラ 12年は、日本原産のミズナラ樽で一部をフィニッシュした原酒がブレンドされた、世界初のブレンデッドスコッチウイスキーで、実にユニークなウイスキーです”

と記載されています。

この記載を見る限りでは「ミズナラ樽で12年熟成した原酒」ではなく、「ミズナラ樽でカスクフィニッシュした原酒」が使われていると思われます。カスクフィニッシュした期間がどれくらいなのかは分かりませんが、レギュラー12年と飲み比べると明らかに違う事はわかります。

なお、ペルノリカール社の海外版サイトをみたところ「シーバスリーガルミズナラ」という商品はありましたが、こちらには年数表記がありません。12年以上熟成していれば「12年」と表記した方が商品力も高まるはずなので、12年までは熟成していない原酒が使われていると想像します。

今後海外に行く機会があれば、こちらを買ってきて日本限定のミズナラ12年と飲み比べてみたいなぁなんていう想像(妄想?)も膨らみます。

取り扱いは、ペルノ・リカール社です。

キーモルト

商品ページやブランドページには記載がありませんでした。ミズナラ樽でカスクフィニッシュした原酒をブレンドしている点が本製品の特徴ですので、キーモルトは通常のシーバスリーガル12年と変わらないのかな?と想像します。であれば、ストラスアイラがキーモルトになっていると思われます。

価格・入手性

価格

本記事作成時点(2024年9月)では、各種通販サイトや大手小売店店頭を見る限り、実売価格税込4,500円弱で購入できる印象です。この価格帯になると、個人的に常飲は厳しいですね。飲む時は、何かしら理由・キッカケが欲しいです。

入手性

やまや等、大手酒屋に行けばある印象です。価格帯・商品の特性的にも、メジャーどころとは言えないのでしょうか?近所のスーパーには通常のシーバスリーガルは取扱がありますが、こちらはありませんでした。

ウイスキー検定向け知識 ミズナラについて

  • ブナ科コナラ属の落葉広葉樹。ミズナラは、材に水分が多く含まれており燃えにくい事からついた名称。
  • 寒冷な気候を好み、北海道のものが特に良質とされる。
  • 最初にウイスキーの樽に使ったのは、サントリー。元々は、第二次世界大戦でシェリー樽が輸入しにくくなり、その代替として使い始めた。

ミズナラ樽と言われて真っ先に連想するのはサントリーの山崎でしたが、このような経緯があったのですね。

ミズナラ樽原酒の味ですが、以前サントリーの山崎蒸留所にてミズナラ樽熟成原酒の試飲をした事があります。その時の感想としてはスパイシーなほろ苦さが印象的でした。シナモンのような、香辛料っぽい味わいです。

単体で飲むと、クセがあってそこまで好みではないなと。あくまでアクセントとして使われる事で、全体の味が締まって美味しくなるのかな?と感じました。

飲んでみた感想と美味しかった飲み方

ストレート

最初に、リンゴというよりは蜂蜜系の甘さが来ました。途中からバニラっぽい甘さと、少しずつスパイシーな味に変わっていく感じ。私は口の中でどんどん味が変わっていくウイスキーが好みなのですが、このようなウイスキーが好きな人にはかなり合うと思いました。

ロック

レギュラー12年同様、冷やされる事で甘みが強くなる印象です。

口に含んだ瞬間は、バニラというよりは蜂蜜の甘みが強めだと思いました。ミズナラ樽に特徴的なスパイシーさは、ロックにすると若干薄れる印象です。美味しいとは思うのですが、これくらい味が落ち着いてしまうなら、わざわざミズナラをロックにしなくても通常のシーバスリーガル12年のロックで良いような?という気はしました。通常の12年と同時に飲んで飲み比べしたら、感想が変わるかもしれませんが。

ハイボール

口に含んだ瞬間は、蜂蜜っぽい甘みがあります。ただ、そこまで時間が経たないうちに、ミズナラっぽいスパイシーさに味が移っていく印象です。

公式的にもハイボールを推していますが、個人的にはそこまでかな?という気はします。味は全体的にしっかり纏まっているのですが、価格の割に個性が弱いかな?と。飲み放題メニューに入っていたら何杯も飲みたいのですが、一杯ごとに金額がかかるならもっと特徴的なモノを飲みたいかな?という感じがしました。

美味しかった飲み方順

  1. ストレート
  2. ロック
  3. ハイボール

最も個性を感じたのでストレートを1位にしました。それ以降は、味順もありますがコスパ的な意味も含めてこの順番にしました。ハイボールは、この価格帯であれば、もっと個性的で美味しくあって欲しかったなという感じがします。美味しいですけどね。

まとめ

ミズナラ樽を使ったウイスキー、サントリーの山崎シリーズやイチローズモルトのミズナラウッドリザーブ等がありますが、どちらも非常に入手が難しくなっています。その点、シーバスリーガルミズナラは、大きめの酒屋さん(もしくはネット)で、容易に入手可能です。

ミズナラ樽のウイスキーが好みに合うかチャレンジしたり、レギュラーシーバスリーガル12年との飲み比べの為に購入してみるのも、非常に面白いと思います。個人的には、今のボトルが空いたらまた購入したいと思います。

  • 味の満足度:9/10 (ミズナラ樽に特有の、後半のスパイシーな味わいは非常に好みでした。)
  • 入手性:8/10 (何処でも買えるとまではいきませんが、十分購入しやすいです)
  • また購入したいか:8/10 (味は通常の12年より好みな気がしますが、その分お値段も嵩むので同ポイントとしました)

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