今回はブラックニッカスペシャルです。
ニッカウイスキーの中では、購入しやすい価格帯のブレンデッドウイスキーです。今でこそ、兄弟ブランドにブラックニッカクリア・ブラックニッカリッチブレンド・ブラックニッカディープブレンドの3種類があります。しかし、こちらのページにもある通り、スペシャルが最初にリリースされたブランドであり、最もスタンダードな製品です。
1965年のリニューアルで、ボトルデザインが現行とほとんど変わらないのも凄いなと思います。60年近く前ですからね。
なお、日本のメーカーという事で便宜上「ジャパニーズ」のタグを設定しておりますが、日本洋酒酒造組合の定めるジャパニーズウイスキーの定義には当てはまっておりません。商品ページにも”当商品には、一部輸入原酒を使用しています”と明確に記載されています。
商品の説明・特徴
公式サイトはこちらより。
”モルトのコクと樽のビターさ、カフェグレーンの甘く伸びのある味わい。穏やかなピートと樽の余韻が特徴です”とあります。
個人的には、多少ピートが効いているウイスキーの方が好きなので、これは期待ですね。
公式サイトで不思議なのは、こちらの通り同じブラックニッカシリーズでもクリア・ディープブレンド・リッチブレンドには商品情報以外に各銘柄ごとのブランドサイトがあるのですが、ブラックニッカスペシャルは味気ない商品説明ページがあるだけなんですよね。これは何故なのでしょうか?
キーモルト
商品ページには、明確な記載はありませんでした。ただ、ブラックニッカスペシャルを使ったハイボールの紹介ページ(こちら)に、余市を最後に10mlフロートするように記載されています。
モルトは、余市を使っているのかな?と思われます。宮城峡モルトが入っているのかは、分かりませんでした。
覚えておきたいブラックニッカあれこれ
ベンネヴィス蒸留所はアサヒ所有の蒸留所。ブラックニッカに使われている海外原酒は、おそらくベンネヴィス蒸留所の原酒と思われる。
価格と入手性について
価格
本記事作成時点(2024年9月)では、税込1,500円強で購入できる印象です。サントリーで言えば角瓶、スコッチで言うとジョニーウォーカーレッドやデュワーズホワイトラベルと似たような価格帯です。
入手性
決して悪くはないのですが、近所のスーパーでは売っていません。なお、そのスーパーではブラックニッカのクリア・リッチブレンド・ディープブレンドは売っています。ここでも何故か扱いが弱いスペシャル…
飲んでみた感想と美味しかった飲み方
ストレート
香りは、樽のような木の香りを強く感じます。
口に含むと、最初にスーパーニッカでも感じる、ニッカウイスキー独特の甘いグレーンの味が印象的です。口に含んでしばらく経つと、僅かにスモーキーさも顔を覗かせるように思います。アルコールのピリつきは、相応に感じます。
2.5ml程度加水するとアルコールのピリつきは体感で8割減まで落ち着いたので、少し加水して飲む方がいいと思いました
ロック
香りは、ストレートに比べて落ち着く印象です。
味は、ストレート同様、穀物感の強いグレーンウイスキーの味わいをハッキリと感じます。冷やされた影響か、アルコールのピリつきとスモーキーさが抑えられた分、ストレートの時よりもグレーンの味は強調された印象です。
ニッカウイスキー独特の、コクのあるカフェグレーンの味が好みであれば、ロックは合うと思います。
ハイボール
ストレート・ロックでは感じない渋みのような味を感じるようになりました。スモーキーさも相まって、甘みは残しつつもビターさの方が目立つ印象を受けます。スッキリとした味になったと思います。
食事中に飲んでも、食事の邪魔をしない味だと感じました。
美味しかった飲み方順
- ロック
- ハイボール
- ストレート
飲み応えのあるロックを1番にしました。カフェグレーン独特の味わいを楽しむなら、ロックが一番だと思います。多少加水すると飲みやすくなりましたが、完全なストレートだと少しアルコールのピリつきが気になりました。
まとめ
ブラックニッカブランド最初の銘柄にも関わらず、現状どうしてか最も格下?扱いのブラックニッカスペシャル。
ただ、ニッカウヰスキー独特の甘い味わいを楽しめるのは、個人的には4つの中でスペシャルが一番だと思っています。ワンランク上のスーパーニッカと最も味が近いのも、このスペシャルと感じます。その意味で、「ニッカウヰスキーといえばこの味」という事なのだと思います。
- 味の満足度:8/10 (ニッカのカフェグレーンが好きな方はバッチリハマると思います。)
- 入手性:9/10 (十分購入しやすいです)
- また購入したいか:10/10 (常飲しやすい価格帯でこのクオリティ、文句なしにリピートです)
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