今回は、ボウモア12年について勉強・飲んでいきます。
ウイスキー飲み始めの初期の初期、最初に買った高額ボトル(個人的には4,000円を超えると高額です笑)が、このボウモア12年でした。開栓した日はピート香がキツくてストレートでは全く飲めず、ロックでも美味しいとは思えませんでした。
正直「失敗した」というのが最初の感想で、同時に「これを美味しいと感じるようになる日なんて来るの?」と思ったのをよく覚えています。
あれから約1年、今ではストレートで美味しく飲めるようになってしまいました。味覚の変化に自分でも驚きます。
このボウモア、調べると味以外に蒸留所としても、さまざまな特徴を持っている事が分かりました。
商品の説明・特徴
公式サイトはこちらより。
”バーボン樽とシェリー樽での熟成モルトをブレンドしました。ドライなスモーキー感と柔らかなフルーティーさが見事に調和しています。全体に温かみ、甘美さがあり、強く優美な女王の味わいです。ロックがおすすめです。”
との記載があります。別の箇所には「バーボン樽70%、シェリー樽30%」とも記載がありました。詳しくは「飲んでみた感想」の項で触れますが、スモーキー一辺倒ではなく甘塩っぽい絶妙な味わいで、とても美味しく感じました。
また、ボウモア蒸留所はビームサントリー社が所有しています。日本の企業が、このような伝統的な蒸留所を所有しているのは嬉しいですね。
なお、サントリーが取り扱う銘柄は公式サイトの内容が非常に充実している印象です。飲みながら一つ一つじっくり読んでいると、直ぐにボトルが空になってしまいそうです。
キーモルト
シングルモルトウイスキーですので、キーモルトはありません。
知っておきたいボウモア蒸留所あれこれ
- 創業は1779年、アイラ島最古の蒸留所
- 現在でもフロアモルティングをやっている、数少ない蒸留所の一つ
- 通称”アイラの女王” (なお、アイラモルトの王はラフロイグ、アイラの巨人はラガヴーリンとのこと)
価格と入手性について
価格
2024年4月に希望小売価格の改定(値上げ)がありました。価格改定後の現在、ネットで運が良ければ税込5,000円で買える店もある印象です。実店舗は、5,500円あればお釣りがくる感じでしょうか。
入手性
購入は決して難しくありません。大手酒販売店まで行かなくとも、大きな店舗であればAEON等のスーパーのお酒コーナーでも見掛けるレベルです。
飲んでみた感想と美味しかった飲み方
ストレート
香りはとてもスモーキー。口に含むと、最初は塩っぱさとスモーキーさがガツンと来ます。時間の経過とともに、そこにオレンジピールのような苦味と僅かな甘味が入ってくる印象でした。
飲んだ事ある銘柄で言うと、キルケラン16年やジョニ黒辺りとベクトルは近い感じでしょうか?凄く美味しいと感じました。
トワイスアップ
ウイスキーと水は約1:1です。
香りは、スモーキーさだけでなく潮っぽい香りが一気に出てきた印象です。
味も、ストレートとは最初の印象から変わりました。スモーキーさよりも、塩っぽさの方が強くなった印象です。加水によってスモーキーさが落ちたのか、潮っぽさが強くなったのかは分かりません。
ロック
ウイスキーと水は約1:1です。
香りは、スモーキーさだけでなく潮っぽい香りが一気に出てきた印象です。
味も、ストレートとは最初の印象から変わりました。スモーキーさよりも、塩っぽさの方が強くなった印象です。加水によってスモーキーさが落ちたのか、潮っぽさが強くなったのかは分かりません。
ハイボール
口に含んだ瞬間は、潮っぽさよりスモーキーさが前面に出てくる印象でした。口の中で加温されると、潮っぽさが出てくる感じです。余韻は、しっかりスモーキー。
ストレート・トワイスアップ・ロックではあまり気が付かなかったのですが、ハイボールにするとシェリー樽系ウイスキーをハイボールにした時の、あの独特の味を感じました。個人的には好きですが、好みは分かれるかもしれません。
美味しかった飲み方
- ストレート
- ロック
- トワイスアップ
- ハイボール
スモーキーさと潮っぽさを最も強く感じたストレートを、1番にしました。ロックとトワイスアップは、一応順位はこのようにしましたが、日によって順番が変わるかもしれません。
番外編 ジョニ黒と飲み比べ
最後に、ジョニ黒のハイボールを飲んでみて、ここまでのボウモアの味と比べてみました。
結論。同じ潮スモーキー系のウイスキーではあるけれど、シングルモルトのモルト感ってこういう事か!と、感じました。一言で言えば、ジョニ黒にインパクトが無い。普段飲めばとても美味しいのですが、ジョニ黒はグレーンが入ってる影響なのでしょう、優しくて柔らかい甘みを感じました。
個人的にどっちが美味しく感じるか?と聞かれたら、ハイボールに関してはボウモアでした。
ただ、1.5倍以上の価格差を考えると、ジョニ黒ハイボールも美味しいとは思います。先にボウモアを数杯飲んでいた分、ジョニ黒のインパクトが相対的に落ちたのだと思います。
無論、これはいい悪いではなく、好みの問題です。シングルモルトの方が美味しい時もあるでしょうし、ブレンデッドを飲みたい気分の日もあります。ボウモアを飲んでみて「ジョニ黒みたいかな?と思って飲み比べたら、思っていたより違いがあった」というお話でした。
まとめ
初めて飲んだ時は「これ飲めるのか?」という感想だったのですが、ウイスキーに目覚めた今はとてもお気に入りのボトルになりました。なお、同じ「潮&スモーキー」という括りでいうとタリスカー10年・カリラ12年も自宅にあるので、後日飲み比べてみたいと思います。
- 味の満足度:8/10 (スモーキーなシングルモルトを飲みたい時に)
- 入手性:8/10 (大手酒店に行けば、普通に買えます)
- また購入したいか:8/10 (ちょっと贅沢したい時のレギュラーメンバーになりそうです)
コメント