今回は、筆者が大好きなジョニーウォーカーグリーンと、その構成原酒であるカリラを飲み比べてみたいと思います。
価格帯も近く、飲み比べて比較するにはもってこいの組み合わせだと思い、飲み比べ記事の一つ目とする事にしました。
なお、ジョニーウォーカーグリーンの単体記事はこちら。カリラ12年の単体記事は、こちら。
2銘柄の共通点と相違点
共通点
- ブランドの取り扱いは、どちらもディアジオ社。
- (本記事作成時点では)どちらも税込6,500円前後の価格帯。
- いずれもモルトウイスキーであり、グレーンウイスキーは入っていない。
相違点
- カリラはシングルモルト、ジョニーウォーカーはブレンデッドモルト。
- 表記年数が違う。単純に考えれば、ジョニーウォーカーの方が熟成感はあるはず。
飲み比べ
ストレート

香り:ジョニーウォーカーグリーンは、大麦やビスケットのような穀物の香りが印象的です。カリラは、明確にスモーキーです。ラフロイグのようなヨードの香りも感じます。
味:ジョニーウォーカーグリーンは、ハチミツや花のような甘さ、マンゴーやパイナップルのようなフルーティーさが来た後、後半に潮っぽいスモーキーさが畳み掛けてくるようなイメージです。原酒の割合は分かりませんが、味の感覚としては甘さ&フルーティーさとスモーキーさは、7:3くらいでしょうか?サラッとした口当たりで、アルコールの刺激も少ないです。
カリラは、ヨード・ピートの味がジョニーウォーカーグリーンよりも口に含んだ瞬間からハッキリと感じます。ハチミツや焦がしたキャラメルのような甘味もありますが、スモーキーさが支配的です。甘味とスモーキーさは、体感2:8くらいのイメージです。
ストレートは、ジョニーウォーカーグリーンの方がバランスが良く、美味しく飲める日は多そうです。カリラは、無性に飲みたい日がたまに来るというイメージでしょうか?無理やりラーメンに例えるなら、ジョニーウォーカーグリーンは毎日でも食べられるあっさり醤油ラーメン。カリラは、たまに食べたくなる家系ラーメンという感じ。
個人的には、ジョニーウォーカーグリーンの方が好みでした。
ロック

ジョニーウォーカーグリーンは、ハチミツ・花のような味が抑えられて、その代わりに麦感・樽感が強くなった印象です。味が力強くなった感じを受けます。スモーキーは、変わらず後半にアクセント的に感じます。
カリラは、ストレートの味がそのまま冷えて加水の分薄まった印象です。ただ、冷える分甘みは感じにくくなり、口に含んだ瞬間は相対的にスモーキーさが増しました。ただ、少し口に含んで温められると、ハチミツのような甘みがじわっと出てきます。
ロックは、カリラの方が好みでした。スモーキーなウイスキーが口の中でだんだん甘くなっていくのが、非常に面白いです。ジョニーウォーカーグリーンも非常に美味しいのですが、味の方向性がストレートの時と少し変わったと感じました。
ハイボール

ジョニーウォーカーグリーンは、クラガンモアのような蜂蜜・花のような柔らかく甘い味が最初に入ってきます。逆に、タリスカーやカリラの塩っぽさやスモーキーさは殆ど感じなくなりました。コレはコレで美味しいのですが、今まで効いていたピート感は皆無になったので味が単調になった感は否めません。
カリラは、ストレートやロックと同様キチンとヨード感・ピート香を感じ取る事ができます。後半は、ビターなキャラメルっぽい甘さも感じました。口当たりは軽やかですが、味のバランスが崩れる事なく、飲みごたえもあります。
個人的には、ハイボールはカリラの方が美味しいと感じました。
まとめ
勝ち負けという訳ではありませんが、ストレートはジョニーウォーカー。ロックとハイボールはカリラの方が好みという結果になりました。ただ、だからと言ってジョニーウォーカーグリーンよりもカリラが優れているか?と言われたら、それは違うと思っています。
飲み比べ記事は、いつかバーや自宅で記事にした銘柄を飲むときに、どの飲み方が好みかを確認できるのが一番大事です。もしかしたら、次見返しす時は記事作成時点と好みが変わっているかもしれません。それはそれで、面白いと思います。
その上で、読まれた方のボトル選びの参考になれば良いなと思います。
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